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ホロライブのはじまりから1期生まで:技術ベンチャーが生んだグループ戦略

2024年4月1日

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ホロライブは現在、VTuberを代表する存在となっています。しかし、その出発点は技術ベンチャー企業による実験的な取り組みであったことをご存じでしょうか。


本記事では、ホロライブの初期(会社設立からときのそらのデビュー、そして1期生登場まで)の歩みを整理し、そこに見える戦略と試行錯誤について振り返ります。


ホロライブ誕生:技術ベンチャーとしてのスタート

2016年6月、谷郷元昭氏を中心に、VR/AR技術を軸とした事業を目指す「カバー株式会社」が設立されました。

当時は「仮想空間」「アバター」「二次元キャラクターのリアルタイム表示技術」といったテーマに注力しており、VTuberという言葉が広まる前から、ライブ配信アプリのプロトタイプを開発していました。

その延長線上で、2017年12月には「ホロライブ」アプリがリリースされます。

しかし、アプリだけではファン層は拡大せず、キャラクターとして活動するタレントが必要となりました。


そこでデビューしたのが「ときのそら」(2017年9月)です。

ホロライブ初の公式タレントであり、清楚な雰囲気と継続的な配信活動によって少しずつファンを増やしていきました。

また「友人A」こと“えーちゃん”の存在も欠かせません。

社内デザイナー兼ディレクターであった彼女は裏方として支えるだけでなく、配信にも登場し、ファンに親しまれる存在となりました。

「タレントとスタッフが一体となった配信」というスタイルは、この時期にすでに形作られていたといえます。


一期生の登場:ホロライブが“グループ”になる瞬間

ときのそらとえーちゃんの二人三脚による体制が続く中、2018年にホロライブは新しい一歩を踏み出します。

それが「ホロライブ1期生」のデビューです。

白上フブキ、夏色まつり、赤井はあと、アキ・ローゼンタール、夜空メルといったメンバーが加わり、グループとしての体制が整いました。


当時のVTuber業界は、キズナアイに代表されるような「個人のカリスマ性」に注目が集まっていました。

その中でホロライブは「複数人を同時にデビューさせる」という戦略を選びました。

白上フブキは歌やコラボで存在感を発揮し、夏色まつりはバラエティ性で盛り上げ、赤井はあとは情熱的なトークで印象を残しました。

それぞれが強い個性を発揮しながらも、「ホロライブ」という“箱”全体を盛り上げる文化が育っていったのです。


ファンの間では「一人を推していたら、いつのまにか他のメンバーも好きになった」という現象が広がりました。

いわゆる“箱推し文化”が芽生え、ホロライブは単なるVTuberの集合体から、ファン同士で楽しむカルチャーへと発展していきました。


技術と戦略のクロス点を振り返る

この初期の流れを振り返ると、技術と運営戦略が密接に結びついていたことが分かります。

・アバターをリアルタイムで動かす技術を事業の基盤としたこと

・タレントとスタッフが一体となった配信を通じてファンとの距離を縮めたこと

・複数人を同時にデビューさせることで“箱推し”文化を形成したこと

これらの取り組みは、後の3Dライブや高度な演出へとつながる重要な基盤となりました。


まとめ

ホロライブの始まりは、技術ベンチャーによる仮説的な挑戦でした。

ときのそらと友人A(えーちゃん)の活動に1期生が加わることで、ホロライブは「グループ」としての形を持ち始めました。

この流れこそが、後に世界的なブランドへと成長するための土台となったのです。

ホロライブプロダクション公式(タレント一覧):https://hololive.hololivepro.com/talents?gp=1stgen
カバー株式会社 公式サイト:https://cover-corp.com/
Hololive Production Wikipedia(英語版):https://en.wikipedia.org/wiki/Hololive_Production
カバー株式会社 Wikipedia(日本語版):https://ja.wikipedia.org/wiki/カバー_(企業)
非公式ホロライブWiki(1期生年表など):https://seesaawiki.jp/hololivetv/
Animatetimes「所属タレント紹介」記事:https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1703424095

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